ここにしかない山車 長門町の「おたや祭り」(1980年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1980(昭和55)年のニュースから。
長門町(現在は長和町)で行われた「おたや祭り」の映像です。
1月6日に長野市で行われる「お田屋祭り」の映像をアップしましたが、こちらも同じ名前です。
とはいえ、お祭りの内容は全く違います。
動画には地区の住民が何かを作っている様子が映っています。
作っているのは山車(だし)。
お祭りでに引いたり担いだりする出し物のことで、 花や人形などで飾られているのが一般的です。
しかし、おたや祭りの山車は屋台式ではなく固定式。
毎年1月14日から15日にかけて行われる祭りで、町内の豊受大神宮(とようけだいじんぐう)に奉納されます。
(このお宮は「おたやさん」の愛称で親しまれています。)
原稿が残っていないのでこの年の山車の題材が何だったのかはわかりませんが、力作揃いです。
豊受大神宮はもともとは伊勢神宮の外宮で、全国各地にゆかりの宮があります。
このあたりもかつては皇族の院領だったとされ、伊勢神宮との縁が深い土地。
「おたや」という名称は伊勢神宮の神職が地方で宿舎とした場所で使われていて、長野市の「お田屋」もこちらの「おたや」も名前の由来は同じです。