52年ぶりに復活! 小正月の伝統受け継ぐ(上田・1989年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1989(平成元)年のニュースから。
上田市生塚(うぶつか)地区で小正月の行事が52年ぶりに復活しました。
復活したのは小正月の「鳥追い行事」で、1937(昭和12)年に行われたのを最後に途絶えていました。
「行事の体験者が健在なうちに復活させよう」と住民が前の年から準備を進め、半世紀ぶりに「鳥追い唄」が響きました。
鳥追いは害鳥を追い払って五穀豊穣を願い、あわせて邪悪や災難なども祓う行事。
住民たちは竹製の御幣(おんべ)を振りながら「あーれはどんの鳥追いで」と歌いながら練り歩き、細い竹の枝を持った子どもたちも行列に加わりました。
地区の公園に着いた後は「どんど焼き」。
正月の縁起物などを燃やし、子どもたちは残り火でまゆ玉を焼いていました。
鳥追い行事はその後「鳥追い御幣」と名前を変えましたが、今でも受け継がれています。