長野市安茂里のあんず(1959年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1959(昭和34)年のニュースから。
長野市の西部にある安茂里地区。
当時は更埴市(現在の千曲市)の森と並ぶあんずの名所でした。
森と同じように松代藩が栽培を奨励したのがきっかけだったそうです。
明治時代には一帯に2万本の木があったという記録もあります。
春になると旭山の斜面は一面ピンクに染まり、善光寺を参拝した観光客が花見に訪れにぎわいました。
映像にもスケッチをする子どもたち、花見を楽しむ家族連れや近所の人が映っています。
1980年代のSBCニュースの原稿には「あんずの木は5,000本、農家は400戸ほど」と書かれているので、この映像が撮影された当時はもっと多かったと考えられます。
しかしその後は宅地化が進み、あんず畑は団地へと姿を変えました。
この年に造成が始まった団地は「杏花台(きょうかだい)」と名付けられています。