ハイテクなお米屋さん(松本・1989年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1989(平成元)年のニュースから。
松本市の「ハイテク米店」を取材しました。
この店が導入したのは食味測定機器、いわゆる「食味計」です。
食味計は過去の人による(味見などの)検査結果とコメの成分などの関係を関係式に整理、それぞれの産地のコメを測定して食味(おいしさ)を判定する機械です。
当時の原稿には「この装置は赤外線を使ってコメの味を分析するもので、アメリカのベンチャ-企業が開発。
粉末にした米で粘りやうまさの素となる窒素などの含有率などの食味値を30秒で測定できる」と書かれています。
店で行われた検査にはあきたこまちなどのブランド米が使われ、様々な数値で食味を判断します。
評価が高い産地や銘柄でも食味の評価が高くないものもあり、店の人は「ブランドだけでコメを買う時代は長くは続かない」と話していました。