「端島炭鉱労働組合」解散式 ~ヤマの灯が消えて~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
長崎港外に浮かぶ海底炭鉱の島「端島」は大正時代から〝軍艦島〟の名で知られ、かつては産炭地・長崎の象徴的な存在でした。NBCのライブラリーには軍艦島、端島炭鉱に関する映像が数多く保存されています。この中から今回は昭和49年(1974)1月13日、閉山直前に開かれた「端島炭鉱労働組合の解散式」の映像を紹介します。閉山式を2日後にひかえ、この日現地では端島炭鉱労組採炭部会や婦人部会などの解散式が一斉に行なわれました。式では執行部側から閉山に至った経緯や再就職に関する話などが行なわれたあと、組合旗をたたみ返上するなどして活動を終えました。この日は、端島小中学校のグラウンドで炭鉱マンたちが集まって鏡開きも行なわれ、新年の酒を酌み交わしながらヤマと同僚たちとの別れを惜しみました。当時閉山に伴う離職者は800人にのぼり、全員が再就職先などを求めて島を去っていきました。