軍艦島「端島」で大火 ~炭鉱アパート2棟全半焼〜
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
〝軍艦島〟で知られた炭鉱の島が大火に見舞われました。昭和48年(1973)2月、長崎港外に浮かぶ端島(はしま)で火事があり、木造3階建てアパート「24号棟」を全焼し、さらに1メートルしか離れていない鉄筋コンクリート8階建てアパート「31号棟」を半焼しました。この火事で炭鉱従業員の男性1人が逃げ遅れて死亡したほか、43世帯139人が焼け出されました。端島は周囲1.2キロの小さな島で、入り組んだ狭い道や階段を隔てて高層の炭鉱アパートがぎっしりと建っていました。このため消火作業に手間取り、火はおよそ6時間に渡って燃え続けました。火が出たのは深夜の1時半ごろだったため被災者は着の身着のままの状態で逃げ出し、避難所の公民館で不安な一夜を明かしました。