「軍艦島(端島)」の風景 〜コンクリートの島が子供たちの遊び場~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
軍艦島の名で知られた海底炭鉱の島「端島(はしま)」は、周囲1.2キロの小さな人工の島でした。コンクリートの高層アパートがひしめき合う島の中にはこれといった広場がなく、子供たちの遊び場は主にアパートの屋上や廊下、それにわずかな遊具がある小さな公園や通りでした。昭和47年(1972)に撮影された映像には、屋上で野球をする男子児童やファッションショーのまね事をして遊ぶ女子児童の姿が映っています。この2年前の昭和45年(1970)当時、島には750人の小中学生がいましたが、狭い島内には遊びの禁止事項も多くありました。当然、落書きも禁じられていましたが、この日は運悪く?!大人に見つかってしまったようです。周囲の海で泳ぐことも禁止されていたものの、やんちゃな子供たちが守るはずもなく、夏場には岸壁から次々に海に飛び込む元気な〝端島っこ〟の姿が見られました。