「軍艦島」 昼下がりの風景 ~島内一番の目抜き通り「端島銀座」~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
長崎港外に浮かぶ端島(はしま)は軍艦島の名で知られ、かつては全国有数の海底炭鉱の島でした。今回のユウガクは、この島で暮らす住民の日常生活を映した昭和43年(1968)8月の映像です。周囲1.2キロの小さな島には三菱の炭鉱施設のほか高層アパートや学校、病院など40の建物が林立し、当時炭鉱従業員とその家族ら3000人が生活していました。高層アパートの谷間、9階建ての65号棟と5階建て61号棟の間は〝端島銀座〟と呼ばれ、島内でいちばんの目抜き通りでした。この一帯には生鮮食料品などを売る青空市場や商店、地下購買所などがあり、毎日多くの買い物客が集まっていました。島内には炭鉱従業員専用の浴場に加え、女性や子供らが使用できる共同浴場も数か所整備されていました。映像の最後に映っている女性たちは共同浴場に入った直後だったようです。みんなタオルとバケツを持っていますが、当時はこのバケツが洗面器のかわりだったのでしょうか??