「軍艦島」(端島)の風景 ~まるで竹林のよう・ TVアンテナ林立 ~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
NBCテレビでは令和6年(2024)10月20日から日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の放送が始まりました。これを記念してユウガクでは軍艦島関連のアーカイブ映像をシリーズで紹介します。今回の映像は昭和43年(1968)8月に撮影された高層アパート群屋上の驚がくの風景です。軍艦島の名で知られた端島(はしま)は、かつて良質の石炭を産出した海底炭鉱の島でした。周囲1.2キロの小さな島に最盛期5300人もの人々が住み、人口密度は世界一を誇りました。島内には日本で最も古い鉄筋コンクリートのアパートを含む炭鉱住宅や学校、病院など40の建物が上下左右にすき間なく建ち並んでいました。島の姿もさることながら、アパートの屋上に、まるで竹林のように林立したテレビアンテナがひときわ目を引きます。危険と隣り合わせの炭鉱マンには高い給料が支給されていました。このため島内ではこの頃すでにほとんどの家庭にテレビがあったのです。全国のテレビ普及率がまだ10パーセントほどの時代でした。狭い島内に人口密度世界一の人口とテレビ普及率の高さが作り出した驚きの光景でした。