阿南町でお鍬祭り(1978年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1978(昭和53)年に阿南町日吉で撮影された「お鍬(くわ)祭り」の映像です。
昔は旧暦の3月14日でしたが、この頃は4月29日に行われていました。
念仏踊りやお練り、湯立神楽が混ざった豊作を祈る独特の祭りです。
1742年に伊勢神宮からの一行がこの地区を訪れた記録が残っていて、祭りの由来とされています。
今は地元の伊勢神社から鍬の形をしたご神体を神輿に乗せ、舞いや神楽を奉納しながら2キロ余り離れた別のご神体を祭る社の間を往復します。
色紙で飾った神輿や鍬、和傘などを手にした祭りの列は太鼓を打ち鳴らしたり、舞いを披露したりしながら練り歩きます。
2つのご神体が年に一度会う「七夕」のような祭りですが、近年は過疎化に伴う人手不足で祭りが行われない年も増えているということです。
「お鍬様」に関する祭りは、愛知県から三重県にかけての農村で見られるそうです。