昭和53年(1978年)【あの日の記憶】原子力船「むつ」~抗議の中、佐世保へ~(10/16)
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
70年代後半、造船の町・長崎県佐世保はこの船で揺れに揺れ動きました。昭和53年(1978)10月、日本初の原子力船「むつ」が巡視船艇40隻に守られながら佐世保港に姿を見せ、港内の佐世保重工の岸壁に係留されました。
その4年前の昭和49年、「むつ」は試運転中に放射線漏れを起こし、母港の青森県大湊から修理を受け入れた佐世保に入港したのです。
これに対して旧社会党系などの反対派は「被爆県・長崎になぜ放射線漏れを起こしたむつを持ってくるのか」などと訴え、海上や陸上で激しい抗議行動を繰り広げました。
原子力船「むつ」の修理受け入れは佐世保を大きく揺るがしましたが、その見返りは当時倒産寸前まで追い込まれた佐世保重工の救済と長崎新幹線の早期着工でした。
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