昭和34年(1959年)「浦上天主堂再建~浦上の丘にアンゼラスの鐘再び~」(10/14)
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
原爆で廃墟になった長崎市の浦上天主堂が復興、再建されたのは被爆から14年後の昭和34年(1959)10月でした。
戦前の浦上天主堂は大正時代に完成し、石と赤レンガのロマネスク様式で当時“東洋一”を誇りました。昭和20年8月9日アメリカが投下した原子爆弾で破壊され、無残な姿の廃墟と化しました。新しい天主堂は鉄筋コンクリート建てで、建物の形は被爆前の天主堂と同じでした。しかし経済的な事情から外壁は赤レンガではなく、セメントモルタル塗装になりました。
復興した天主堂正面の塔には再びアンゼラスの鐘がつるされ、浦上の丘から信者たちに祈りの時を告げ始めました。
浦上天主堂の外壁の装飾が被爆前の赤レンガ造りに改装されたのは、これから21年後の昭和55年(1980)でした。