「軍艦島」の夏 〜端島っ子は海水プールで水遊び!
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
石垣やコンクリートの護岸に囲まれた端島(はしま)通称〝軍艦島〟は長崎市沖の外洋に面した人工島でした。周囲の海は水深が深く波も荒いため、遊泳が禁止されていました。そんな端島の中に公営プールが完成したのは昭和33年(1958)のことでした。昭和40年代半ば、端島には700人を超す小中学生がいました。海のそばに居ながら砂浜の海岸がなく海水浴もできなかった端島の子供たちに絶好の水遊び場ができたのです。映像はプールが設置されてちょうど10年後の昭和43年(1968)8月に撮影されたもので、夏休みの小中学生らが友達と楽しそうにプールで泳いでいる様子が映っています。川もないコンクリートの島にとって水事情は本土よりも格段に厳しく、真水は貴重なものになっていました。このためプールの水は当然ながら海水が使用されました。