昭和46年(1971年)「浦上天主堂・旧鐘楼ドーム除幕式」
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
原爆で吹き飛ばされ、土の中に埋もれていた浦上天主堂の旧鐘楼ドームの保存工事が終わり、除幕式が行われたのは昭和46年。被爆から26年を迎える年の6月でした。
爆心地から近距離にあった浦上天主堂は原爆の猛烈な爆風で破壊され、正面上部の鐘楼ドーム2基のうち1基がおよそ30m下の川岸に落下しました。
ドームは鉄筋コンクリート製で直径およそ6メートル、重さはおよそ50トンもあるとされ、あの日から26年間埋もれたままとなっていました。
原爆の脅威を伝える貴重な被爆遺構として保存公開されることになった鐘楼ドーム。信者や被爆者が見守る中、当時の諸谷長崎市長らが出席して除幕の日を迎えたのです。
浦上天主堂は、1959年には鉄筋コンクリートで再建され、1980年にはレンガタイルで改装し、被爆前の面影がよみがえりました。映像は、改装前のコンクリートの外壁時のものとなっています。2つの鐘楼ドームに吊られていたアンゼラスの鐘のうち、南側の鐘は瓦礫の中から奇跡的に発掘され、今も変わらぬ音を響かせています。