長崎市西小島町で22棟全半焼の火事~強風・密集・高台の悪条件重なり大火に
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
強風、高台、密集の悪条件が重なり、消火作業は難航しました。昭和38年(1963)8月長崎市西小島町で火事があり住宅22棟を全半焼、51世帯215人が焼け出されました。現場は木造家屋が密集する高台の住宅地で、当時風速7mの強い風が吹いていました。長崎市消防局は消防車31台と消防団員330人を出動させて消火にあたりましたが、火はまたたく間に燃え広がり大火となりました。深夜の火災だっただけに、ほとんどの住民が着の身着のまま逃げ出し、近くの小学校やお寺に避難しました。この火事で、消防団員1人が消火作業中にケガをしましたが、住民にケガ人はいませんでした。この頃、長崎市の高台では大火が続き、そうした地区での防火対策が喫緊の課題となっていました。