北松炭田「潜龍(せんりゅう)炭鉱」閉山へ~江迎町からヤマの灯が消える
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
佐世保市(旧北松)江迎町の「潜龍(せんりゅう)炭鉱」の閉山が決まったのは昭和42年(1967)7月のことでした。坑内の条件が悪化したことや新たな採炭場の開発に対して資金調達に行き詰ったことなどが主な理由でした。北松炭田(ほくしょうたんでん)地域にあった「潜龍炭鉱」はかつて江迎町の経済を支えた基幹産業でした。そんな石炭で栄えた町からついにヤマの灯が消えることになったのです。会社側の閉山通告を受け、潜龍炭鉱の労働組合はこの日、町内の映画館を貸し切って臨時組合大会を開きました。その結果、やむを得ないとする結論に達し、満場一致で閉山に同意しました。この映像が撮影されてから1か月後の昭和42年8月、潜龍炭鉱は閉山しました。
潜龍炭鉱はもともと住友石炭鉱業が経営する大手のヤマでしたが、昭和35年(1960)に住友が手を引き一度閉山しました。その後新たな会社があとを継ぎ、中小クラスのヤマとして7年間操業を続けたのち、完全に閉山しました。