佐世保「柚木炭鉱」に投票所 ~参議院選挙投票~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
キャップランプ姿のヤマの男たちが入室したのは国政選挙の投票所でした。昭和34年(1959)6月、参議院選挙・長崎県地方区の投票が行なわれ、当時操業していた佐世保市の柚木(ゆのき)炭鉱にも投票所が置かれていました。炭鉱の採炭作業は一日三交代の24時間体制で行なわれていました。このため映像に映っていた炭鉱マンたちは出勤前に投票を済ませたあと、坑内に入坑したと見られます。この年の参院選長崎県地方区は事実上保革の一騎打ちで、自民党前職と旧社会党新人の戦いとなりました。柚木炭鉱の鉱員票を含めて旧社会党の支持基盤である炭鉱の労働組合票の行方が選挙戦のカギを握っていましたが、産炭地・佐世保での炭鉱票は伸び悩み、自民候補が再選を果たす結果となりました。