世界最大のタンカー「日章丸」~定期検査で佐世保に里帰り~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
建造先の港に初めて里帰りしました。昭和38年(1963)5月、当時世界最大のタンカー「日章丸」13万1000トンが佐世保港に入港、定期検査のためSSK佐世保重工の第4ドックに入りました。「日章丸」は、映画「海賊と呼ばれた男」のモデルとなった出光佐三氏が創業した出光興産が発注し、SSKで前年の昭和37年(1962)10月に建造されたオイルタンカーでした。「日章丸」は出光興産に引き渡されたあと、中東のクウェートと日本の間で原油輸送に当たり、この日の定期検査までに5回の航海を果たしました。「日章丸」は全長291メートル、大勢の従業員がドックサイドでロープを引く入渠(にゅうきょ)作業の様子は、このタンカーの巨大さをあらためて物語っています。ドック入りした日章丸は10日間に渡って船体の状況や船内設備に異常がないか入念な点検を受けました。