五島市・鬼岳「バラモン凧が舞う福江島のシンボル」
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
鬼岳は五島市福江島にある、標高315mの山で西海国立公園に指定されています。その勇壮な名称とは反対に、丸みを帯びたやわらかな形状で市民に親しまれています。多数の火山からなる福江火山群の一つですが、有史以降の火山活動はありません。芝生に覆われた緩やかな斜面を登ると臼状の火口が広がり、季節の花が咲く尾根は気持ちのよい散策ルートとなっています。鬼岳では毎年5月に「バラモン凧揚げ大会」が行われています。
【おすすめポイント】
バラモン凧とは、五島の方言で、「ばらか」に由来し、「荒くれ者、元気者」と言う意味です。絵柄は、正面から鬼に咬みつかれても背を向けることなく力強く立ち向かう武者を表しています。凧の上部に弓のような形状をした「うなり」が取り付けられ、空に上がるとブーンブーンという独特の音を発し、厄を払うといわれています。男子の誕生を祝い、初節句の日に揚げられたことに始まります。