樹齢400年の五葉松 移植大作戦 ~旭大橋建設中~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
長崎市・旭大橋の架橋工事では建設予定地に立つ貴重な樹木を別の場所に植えかえる異例の移植大作戦が行なわれました。
昭和56年(1981年)2月、旭町側の取り付け道路予定地では樹齢400年の『五葉松』を掘り出しトレーラーに積み込む作業が行なわれていました。
この予定地をめぐっては、敷地を所有する男性が「家宝の五葉松を枯らすわけにはいかない」と松の移植を立ち退きの条件として提示。これに県側が応じる形で作業が実施されました。
老木の五葉松は高さ2.3m、横幅8mの見事な枝ぶりで、総重量は4トンもありました。このため輸送の際は荒縄と材木で補強され、移転先の本原町まで〝親父をいたわる″ように慎重に運ばれていきました。
この五葉松をめぐっては、なんと35年後の平成28年(2016年)に続報がありました。多くの人たちに見てもらえばと所有者の男性が長崎市へこの松の木を寄贈したのです。