昭和44年(1969年)「長崎市営交通船、最後の日 ~【港町長崎】市民の足~」(6/30)
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
かつてこの船に乗って通勤や通学を経験した長崎人も多いのではないでしょうか。昭和44年(1969年)6月30日、長崎港内を運航してきた長崎市営交通船が廃止されました。
最後の日、大波止桟橋ではささやかなセレモニーが行なわれ、乗客から船長ら乗務員に花束が贈呈されました。そして当時の諸谷長崎市長がシャンパンを割り、慣れ親しんだ交通船との別れを惜しみました。
この船は大正13年に民間から引き継いでスタート。長崎市中心部と当時まだ道路交通が不便だった対岸を結ぶ「市民の足」として、45年間に渡って大活躍しました。
きっ水の浅い独特のスタイルが特徴だった交通船。その船が行き交う様は港町長崎ならではの昭和の風景でした。それと同時にこの映像は、陸上交通の整備に伴い港周辺の交通が海上の船から陸上のバスへと切り替わっていったことを物語っています。
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