国産初の「ホバークラフト」陸上浮上テスト~三菱重工長崎造船所
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
初めての試験でした。昭和37年(1962)12月、三菱長崎造船所が製作していた国内初のホバークラフト(エア・クッション艇)の試作艇が完成し、陸上での浮上テストが行なわれました。このホバークラフトは、260馬力の航空機用エンジンで空気を下に吹きつけて浮き上がり、後部の推進用エンジンで航行する仕組みで、三菱が3000万円をかけて建造しました。この日のテストでは、エンジン始動から5分後に地上21センチの高さまで浮上しました。このホバークラフトは全長8.5m、幅5m、高さ2m、重さが2.7トンありましたが、試験では前に進む動きも順調で、初の浮上テストは成功しました。