「平和祈念像」補強工事〜制作者の北村西望氏視察
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
昭和53年(1973)12月、長崎市平和公園の平和祈念像の補強工事現場を、この像を制作した彫刻家の北村西望さん(当時93)が視察に訪れました。工事の出来具合を自分の目で確かめるためでした。平和祈念像は世界の恒久平和を願って長崎県出身の北村さん被爆10周年の昭和30年(1955)8月9日に完成させました。祈念像は台座からの高さが13.6mのブロンズ製です。104枚のブロンズ板をボルトで締めていますが、完成から23年が経ち傷みがひどくなったことから、初めて補強工事が行なわれました。当時祈念像の内部は撮影できませんでしたが、像を支えるため鉄骨のヤグラやステンレスパイプなどが組み込まれました。この日、久しぶりに祈念像と対面した北村さんは「像を作った時、溶接ができず仕方なくボルトで締めた。一度は手入れが必要だった」などと話したということです。