さようなら「たぐり舟」〜「江上大島橋」据え付け工事~ 

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00:01:21 昭和62年(1987)12月7日

大村湾に浮かぶ小さな島をめぐる話題です。昭和62年(1987)12月、佐世保市の「江上大島」に島民待望の橋が架けられ、佐世保市側と陸続きになりました。江上大島には当時16世帯63人が生活し、通勤や通学の際の唯一の交通手段は「たぐり舟」と呼ばれる船でした。80m隔てた対岸は佐世保市側とつながっていた針尾島で、そこまでロープが渡されていました。子供たちを含めて島の人たちは雨の日も雪の日もこの舟に乗り、自分でロープをたぐりながら針尾島に渡っていたのです。それだけにこの日は大半の島民が現地に詰めかけ架橋工事を見守りました。橋は全長74m、幅4mの鋼鉄製で、大型クレーン船を使って運ばれ、コンクリート製の橋台に慎重に据え付けられました。その後、この江上大島橋はアスファルト舗装工事などが行なわれ、翌昭和63年3月に開通しました。

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