昭和42年(1967年)「料亭花月~春雨まつり~」

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0:00:47 昭和42年(1967年)
長崎市を代表する老舗の料亭は今から56年前のこの日、多くの見物客で賑わっていました。昭和42年(1967年)4月、丸山の史跡料亭「花月」で行われた「春雨まつり」の映像です。
江戸時代、長崎の警備についていた佐賀小城藩の国文学者が花月で端唄(はうた)の春雨をつくったのにちなんで昭和17年から続けられていた花月の恒例行事でした。
花月の庭園にはひいき筋や常連客をはじめ、長崎に入港したイタリアの国際観光船の乗客も含めておよそ600人が集まりました。長崎検番の芸妓衆(げいこし)が舞台で鶴の枕や春雨など華やかな踊りを披露し、会場は拍手で沸きました。
花月の春雨まつりはオイルショックの影響で昭和49年以来取りやめになっていましたが、平成2年(1990年)17年ぶりに復活しました。
【史跡料亭花月について】
花月の歴史は江戸後期までさかのぼります。1818年、長崎・丸山遊郭の引田屋(ひけたや)の庭園に茶屋として建てられたのが始まりです。大正の終わりに引田屋は廃業、花月の名と庭園、建物がそのまま伝承され、全国的にも珍しい長崎県指定史跡の料亭となりました。坂本龍馬がつけたとされる刀傷の跡が床柱に残る「竜の間」や和洋折衷の日本初の洋間「春雨の間」、勝海舟が愛した日本庭園も一望できる「月の間」など幕末当時の姿が今に残されています。
2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケ地としても有名です。

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