改築前の「築町市場」【記憶の中の風景】
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
長崎市中心部の築町(つきまち)市場について、現在地に建て替える計画案が固まったのは昭和62年(1987)12月でした。今回はその当時の市場の映像を紹介します。この市場は大正13年建築の長崎市内で最も古い公設市場でしたが、老朽化に伴い改築を迫られていました。この映像が撮影された当時、築町市場では67の店舗が営業し、うち4割近い26店が鮮魚店で占められていました。漁業で栄えてきた港町長崎にあって市民の食卓を支える象徴的な存在でもあったのです。この頃長崎市が示した計画は、老朽化した市場の建物を解体した上で、地下1階、地上8階建てのビルに建て替える案でした。地下は駐車場、1、2階が市場、3階以上は公共施設に充て、ビルが完成するまで市場は近くの中央公園に設置した仮店舗で営業を続けるというものでした。なお映像中のナレーションはNBCの中島記者(当時)で、音声は築町市場関係者のインタビューでした。