40年前の「新札フィーバー!」~1万円札が福沢諭吉に~

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00:01:48 昭和59年(1984)11月1日

令和6年(2024)7月は新しいお札の登場が話題となりました。では、かつて紙幣のデザインが変わった時はどうだったのでしょうか。昭和59年(1984)11月、1万円札の肖像が聖徳太子から福沢諭吉に、5千円札が聖徳太子から新渡戸稲造に、千円札が伊藤博文から夏目漱石にそれぞれ変更されました。当時も新札の発行はおよそ20年ぶりとあって市民の関心は高く、NBCのカメラは日銀長崎支店から市中の銀行へ新札が運び出されるところから撮影していました。長崎市銅座町の旧十八銀行本店では特設の窓口を設けて、両替客の対応にあたりました。しかし客が殺到したことから新札の五千円と千円が足りなくなり、両替の注文をやむなく制限する事態となりました。一方、デパートでは新札の5千円、千円のおつりを用意して買い物客を呼び込む作戦を展開しました。新札をめぐるこの日の盛り上がりについて、当時の新聞には〝新札フィーバー〟と表現した記事もありました。

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