昭和48年(1973年)新上五島町・若松「自然豊かな入江が育むハマチの養殖」(4月)
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
今回は50年前にオンエアした離島の話題、五島列島の南東部、新上五島町若松(旧若松町)のハマチ養殖を紹介する昭和48年(1973年)のニュース映像です。
旧若松町では昭和30年代後半からハマチの養殖が取り組まれてきました。それは沿岸の若松瀬戸が冬場も水温が高いことなどハマチの養殖に必要な自然条件を備えていたからです。
沖合の養殖場から丸々と太ったハマチが次々に水揚げされ、網を引き揚げる漁師たちもまずまずの表情を浮かべています。旧若松町は水産県・長崎で当時からハマチの養殖業をリードしてきました。
入り組んだ入り江と島々が点在する西海国定公園の美しさだけでなく、この映像は「とる漁業から育てる漁業へ」と転換を果たした旧若松町の貴重な記録でもあります。
冒頭の画は龍観山展望所からの全景で、若松瀬戸を一望できる絶景のビュースポットです。蒼い海と山緑の美しいコントラストに魅了され、桜も咲く展望所広場は花見やピクニックに訪れる多くの人たちで賑わいます。
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