野呂邦暢氏 長崎県初の芥川賞!〜受賞を語る~
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長崎県から初めて芥川賞作家が誕生したのは昭和49年(1974年)1月でした。受賞したのは当時諫早市在住の野呂邦暢(のろ くにのぶ)氏。前年の昭和48年に発表した「草のつるぎ」が受賞作に選ばれました。
この小説は陸上自衛隊に入隊していた当時の自らの体験をもとに書いた150枚の短編作品でした。
受賞後、野呂氏は感想を淡々と語りましたが、今後の創作について聞かれると静かな語り口調ながらも次回作への強い意欲を示しました。
芥川賞受賞から6年後に42歳の若さで急逝した野呂氏。代表作は「草のつるぎ」のほか「諫早菖蒲日記」「落城記」「鳥たちの河口」などで、古代史から戦記まで幅広い分野の優れた作品を残しました。