昭和36年(1961年)「長崎奉行所の【犯科帳】・ライシャワー駐日大使に贈呈」(10/18)
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
アメリカのケネディ政権で活躍したライシャワー駐日大使が長崎を訪れたのは、着任して間もない昭和36年(1961)10月でした。
この日、ライシャワー大使はハル夫人とともにアメリカ陸軍の特別機で旧大村空港に降り立ち、その後、車で長崎市に入りました。主な目的は長崎大学付属病院に完成した研究棟の祝賀式に出席するためでした。
学者でもあったライシャワー大使は、当時アメリカで日本研究の第一人者でした。長崎滞在中には旧県立図書館も訪れ、かつて長崎奉行所が書き記した江戸時代の裁判記録「犯科帳」の贈呈を受けました。この犯科帳は、ライシャワー大使が以前から所望していた書物でした。
ニコニコしながらサインをするライシャワー大使が映っていますが、当時の芳名録には「ハーバード大学の教授として、この貴重な記録を受け取ります」と書かれていました。