昭和51年(1976年)「諫早・本明川に蛍を復活させよう」(5/26)
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
長崎県の中央部、諫早市を流れる本明川(ほんみょうがわ)は、かつて県内有数のホタルの名所でした。昭和51年(1976年)5月下旬に撮影されたカラーフィルムには、乱舞とまではいかないものの、ホタルが飛び交う様子がしっかり映っていました。
当時の資料がなく、映像中の男性たちが誰なのか分かりません。しかし諫早公園の小川の水温やホタルの幼虫のエサとなるカワニナの生息状況などを調べていることから、ホタルの増やそうと活動している市民グループか、諫早市の関係者と見られます。
映像には諫早公園に建つ石碑「蛍塚」も映っています。昭和29年、諫早市内の中学校生徒会が「本明川のホタルを大切にしよう」とお小遣いを出し合うなどして建立しました。碑には本明川とホタルにまつわる、歌人・吉井勇の短歌が刻まれています。
激減した本明川のホタルを復活させようという市民レベルの取り組みはその後、実を結ぶことになります。