昭和58年(1983年)「世界最大級・原子力空母【カールビンソン】佐世保初寄港」10月

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0:01:25 昭和58年(1983年)

昭和58年(1983)、基地の町・長崎県佐世保では、アメリカの空母の寄港が4隻と相次ぎました。このうち10月には当時世界最大といわれた原子力空母「カールビンソン」8万1600トンが入港しました。
全長332メートル、動力用の原子炉2基に広い飛行甲板を備え、F14戦闘機やA6攻撃機など多数の艦載機を乗せていました。インド洋での訓練のあと、初めて佐世保にその巨体を現したのです。
海上では革新団体などが船を出して寄港反対の抗議行動を展開しましたが、日本の巡視船艇がカールビンソンの周りで警備を固めたため、過激派が接近しすぎて捕まるようなトラブルはありませんでした。
カールビンソン寄港をめぐっては核兵器搭載疑惑が指摘されましたが、アメリカ側は「否定も肯定もしない」という従来の見解を繰り返しました。
動く洋上基地と呼ばれる原子力空母は今も昔もアメリカの力の象徴です。
アメリカと旧ソ連の緊張が続いていた冷戦時代の1983年当時、空母が相次いで佐世保に寄港したのは、佐世保がアメリカの対ソ戦略の前線基地として一層重要な役割を担わされることを意味していました。

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