「伊王島炭鉱」操業再開に喜ぶ人々 ~ガス爆発事故から1か月〜
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
伊王島炭鉱(日鉄・伊王島鉱業所)で昭和40年(1965)5月、1か月ぶりに出炭作業が再開されました。長崎港外に浮かぶ伊王島(いおうじま)はかつて石炭の島でした。その島の炭鉱でこの年の4月、30人の犠牲者を出すガス爆発事故が起きたため、1か月に渡って操業を停止していましたが、その後、労使の間で犠牲者遺族らに対する補償がまとまったことなどから再び操業を始めたのです。この日は、300人近い一番方(いちばんかた)の鉱員が人車に乗り込んで入坑。海底炭田から石炭を掘り出す採炭作業に着手し、操業再開後最初の石炭〝一番炭〟が坑内から外へ運び出されました。伊王島炭鉱が閉山したのは、それから7年後の昭和47年(1972)3月でした。