昭和52年(1977年)「世界遺産軍艦島・閉山3年後の端島小学校」(4/13)
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
世界遺産・軍艦島の映像をお届けします。
軍艦島として知られる端島で炭鉱が閉山して3年後の1977年4月、NBCのカメラは閉山の年の1974年に閉校となった端島小中学校を取材していました。
玄関の壁に飾ったままの生徒たちのモザイク画や色あせた校訓の張り紙、子供たちの賑やかな声が消えた廊下…
鉄筋7階建てのコンクリート校舎はヤマの灯と共にあかりが消え、教室からも運動場からも人影が無くなりました。
校庭を囲む島の護岸の壁画や教室に残された子供たちの自画像の絵が、かろうじて学校生活の記憶をとどめています。
職員室の張り紙には、島から転出する児童に渡す書類の一覧も書き留められていました。
昭和45年(1970年)当時、学校には小中学生およそ750人が在籍していましたが、炭鉱閉山とともに子供たちも島を去り、端島小中学校の80年の歴史に幕を閉じました。