長崎くんち稽古風景~新大工町「曳壇尻」重さ5トン、総ヒノキ作りの新造
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
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昭和61年(1986)8月22日
新大工町の曳壇尻(ひきだんじり)。この年、囃子方の大太鼓は当時小学6年生の平戸祐介さんが務めました。平戸さんは今プロのジャズピアニストとして活躍しています。昭和61年(1986)8月、新大工商店街で行なわれた曳壇尻の稽古風景です。この年、新大工町は曳壇尻を新しく造りかえました。それまで使ってきた曳壇尻の傷みがひどくなってきたためでした。長さ4メートル、幅2メートル、高さ4.2メートル、重さ5トンの総ヒノキ造りで、それまでの曳壇尻から一回り大きくなり、くんちの曳物(ひきもの)としては最重量級でした。3回転、4回転、5回転と本番で見応えがある出し物を披露しようと、連日の稽古に力が入ります。波の役を演じる根曳衆(ねびきしゅう)は20人。この日は何度も壇尻を回して、力の入れ具合やタイミングなどを体に叩き込んでいました。