国内最古の炭鉱「高島炭鉱」閉山式 ~グラバーが開設した日本初の洋式炭鉱~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
国内最古の炭鉱が閉山し、1世紀以上にわたる歴史に終止符を打ちました。昭和62年(1987)1月、長崎市(旧西彼)高島町の三菱石炭鉱業高島鉱業所(高島炭鉱)で閉山式が行なわれました。式には鉱業所の幹部や労働組合の関係者ら180人が出席、当時の星野高島町長らが別れの言葉を述べ、炭鉱閉山を惜しみました。高島炭鉱はトーマス・グラバーが開設した日本初の洋式炭鉱が始まりで、明治14年に三菱が買収。昭和30年から40年代初めにかけて最盛期を迎え、隣の端島炭鉱と合わせて年間140万トンの石炭を産出しました。しかしその後、採算の悪化と爆発事故などを機に閉山に追い込まれ、昭和61年(1986)11月ヤマの灯が消えました。閉山直後から島を離れる炭鉱マンやその家族が相次ぎました。閉山時島の人口は5400人を数えましたが、閉山式が行なわれたときには4600人に落ち込み、わずか2か月間で800人も減少しました。