「坂の町長崎」正月明けのゴミ回収 ～ソリが大活躍～
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
この困った事態も坂の町長崎ならでは、なのでしょうか。高台の住宅地にあふれ出した年末年始のゴミ。積雪と道路の凍結によって清掃車が動けず、ゴミ処理場へ運搬できなかったためでした。昭和61年（1986）1月7日、長崎市内で撮影されたゴミ収集作業の映像です。この年の1月4日から5日にかけて長崎は大雪に見舞われ、道路凍結が続きました。このため収集できなかった年始ゴミおよそ800トンが市内１万カ所のゴミステーションに山積みになり、中には歩道を占領するところも出ていました。長崎市清掃部は雪が解け始めた6日の午後から清掃車70台を出してようやくゴミ収集を開始しました。しかし年始は通常の2倍のゴミが出されるため人海戦術による階段、坂道でのゴミ回収もなかなかはかどらず、すべて収集できるまで数日間を要しました。昭和56年からすでに燃やせるゴミ、燃やせないゴミ、粗大ゴミの3分別収集は始まっていましたが、市民の間に「ゴミの減量」という考え方は今ほど浸透していていない時代でした。
