「長崎競輪場」最後の日 〜サヨナラレース~【記憶の中の風景】
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
かつて長崎市松山町に競輪場があったのをご存じでしょうか。戦後の昭和24年(1949)に開設された長崎市営の長崎競輪場です。この競輪場が開設から17年にして閉鎖されることになり、昭和41年(1966)12月、3日間に渡って最後の記念レースが行なわれました。文字通りのサヨナラレースとあって連日4000人を超す競輪ファンらが詰めかけ、からっ風の中で〝見納め〟の声援を送っていました。長崎競輪場はそれまでに12億6000万円にのぼる収益金をあげ、長崎市の戦災復興事業資金として教育施設の建設などに使われました。公営ギャンブルの競輪場をめぐっては、長く賛否の物議をかもしながら運営が続けられてきましたが、長崎市議会が廃止の方針を打ち出したことなどを受けて、ついに姿を消すことになりました。