「帰省航空券」に徹夜の列 ~徹夜組を含め100人が行列~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
このころは航空券を手に入れるのも一苦労でした。平成2年(1990)11月28日午前8時、長崎市の全日空長崎支店前では開店を待つ人たちの長い列ができていました。東京や大阪などから帰省する子供や孫の座席を確保しようという家族などが、12月29日の下りの航空券を求め、徹夜組を含めて100人も集まっていたのです。当時、航空券は搭乗日の1ヵ月前から発売されましたが、もちろんネットをつかってパソコンやスマートホンから簡単に予約できるような時代ではありませんでした。この年の年末年始のラッシュは下りが29、30日、帰りは翌1月4、5、6日の3日間がピークとなり、徹夜で航空券を求める人の列がしばらく続きました。
まさに、この状態を経験した世代です。自分で確保するときにも、会社を休んで、支店の前に前日の夜から並んでいました。
新入社員で、有給が少ない中、午前中だけ休みを取ることなど時代的にできませんでした。
地方出身の上司だと状況を理解してくれましたが、経験のない都会出身の上司になったら、なぜ、そんなに人が込み合うときに帰省するのか、などど理解してもらえなかったりという時代でした。
空席があれば、スマホで取れる現代の人には、想像もつかないでしょう。