ベトナム難民「大瀬戸の救護施設」で保護 ~ボートピープルが長崎へ~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
かつてボートピープルと呼ばれたベトナム難民が一時長崎で生活していたことをご存じでしょうか。昭和55年(1980)9月には、子供15人を含むベトナム人男女40人が仮上陸先の沖縄からフェリーで長崎にやってきました。彼らはこの3週間前にベトナム本国を漁船で脱出、海上で漂流してところをタンカーに救助され、日本に保護されました。長崎に上陸後40人は当時西海市大瀬戸町(旧西彼・大瀬戸町)雪浦にあった「大瀬戸寮」という名のベトナム難民救護施設に収容されました。この施設の建物はもともと小学校の分校校舎で、日赤がベトナム難民の一時受け入れ先として借り上げたものでした。この日のベトナム難民はその後アメリカやカナダなど永住先の受け入れ国が決まるまで、大瀬戸寮で生活を続けました。
今この建物は16万枚以上のレコードを所蔵する「音浴博物館」になっています。