「浦上教天主堂」被爆聖アグネス像 ~ニューヨーク国連本部へ旅立ち~

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00:00:45 昭和58年(1983年)9月3日

〝平和の使者〟が旅立ちました。長崎市・浦上教会の被爆「聖アグネス像」がアメリカ・ニューヨークの国連本部で永久展示されることになり、昭和58年(1983)9月、教会を出発しました。聖アグネス像は爆心地からわずか500mの浦上天主堂前で被爆。石製の像のうち右腕が切断され、子羊を抱いた左腕も原爆の熱線で黒く焼けただれました。この日浦上教会では、輸送を担当する日通の社員たちが丁寧に像を梱包したあと、クレーン車で台座から切り離してトラックに積み込みました。この被爆アグネス像をめぐっては、前年の昭和57年(1982)に開かれた第2回国連軍縮特別総会の際、国連本部に展示され、世界の国々に被爆の惨状を強く訴えかけました。その後、国連側が教会に協力を申し入れ、像の寄贈となりました。

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