国鉄運賃値上げ~窓口ではソロバン計算も ~
ユウガク | NBC 長崎放送映像のタイムマシーン
旧国鉄時代の運賃値上げをめぐるニュース映像です。昭和44年(1969年)5月、国鉄の旅客運賃が平均で15%値上げされ、特急料金も200円から300円上がりました。この日長崎駅の切符売り場には運賃値上げを知らせる看板があげられ、新しい料金を確かめる乗客の姿が映っていました。駅員がそろばんで料金を計算する映像は、当時は運賃値上げを意味づけるカットの一つでした。昭和40年代後半の当時電卓は普及し始めていたものの、まだまだ「そろばん」が主流の時代でした。令和時代の今あらためてこの映像を見ると、そのシーン自体がアナログ時代の昭和を物語る貴重な映像となっています。
ちなみにこの年の運賃改定で長崎と東京を結ぶ寝台特急さくらの運賃(寝台下段)は特急、寝台料金を含めて6390円となり、それまでの5340円から1050円も値上げされました。長崎県内では長崎-諫早間が120円から140円、長崎-佐世保間が330円から360円にそれぞれ上がりました。