学問の神様が「引っ越し」(長野・1981年)

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00:01:32 1981

長野市の旭山にある朝日山観音は、受験の神様として有名です。
山の北側の急斜面の岩屋に祭られていた本尊の聖観音菩薩には、毎年大勢の人がお参りに訪れていました。
この映像が撮影されたのは1981(昭和56)年、大雪が降ったのを受けて「危険なため参拝を中止する」というお知らせが出ています。
しかし、子どもや孫の合格を祈る人たちはそれでも雪を踏みしめて祈願に訪れました。
急峻な道を登らなければならないため、お参りに行った人が斜面を滑り落ちてしまう事故も過去にはありました。
そこで世話人会などが山の南側にあるお堂に本尊を移すことを決め、この日「引っ越し」が行われました。
菩薩像を布でくるんで背負って山を下ります。
新しいお堂に安置された本尊はここから受験生を見守ることになりました。
お堂は車で行くことができる場所にあり、今も大勢の受験生や家族が合格祈願に訪れています。

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