ようこそ北信濃へ 木曽馬がやって来た!(木島平村・1997年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1997(平成9)年のニュースから。
木島平村の道路を歩いているのは木曽馬です。
手綱を曳いているのは下高井農林高校の生徒たち。
授業で木曽馬を飼育することになり、生後7か月で雌の「馬鈴(まりん)号」が170キロ離れた木曽の開田高原からやってきました。
学校の前では開田村の職員が出迎えた生徒に手綱をバトンタッチ。
長旅を終えて馬小屋に入った馬鈴はさっそくエサを食べていました。
生徒は「木曽馬を見たのは初めて。思ったより小さくてかわいい」「将来は繁殖して子馬を育てたい」などと取材に答えていました。
木曽馬は日本在来の馬で、胴が長く短い足が特徴。
山間部で農耕馬などとして飼育されたことから足腰が強く働き者です。
しかし戦前に「軍用馬としては不適当」という評価を受けたことも影響して純系の馬が激減します。
その後は保存運動が起きて現在は百数十頭が飼育されています。
下高井農林高校の馬鈴は生徒の言葉通り、その後4頭の子馬を産みました。