なんと128年ぶり! 太鼓門が復元(松本・1999年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1999(平成11)年のニュースから。
国宝松本城の太鼓門が復元され、落成式が行われました。
松本城の太鼓門は16世紀末に二の丸の正門として築造されたと伝えられます。
門には太鼓や半鐘が置かれていて、正午を告げたり、武士の登城の合図を出したりしていました。
(太鼓があったことから太鼓門と呼ばれました。)
しかし江戸幕府がなくなって城の役割が大きく変わったこともあって、1871(明治4)年に取り壊され石垣だけが残されていました。
復元は当時の絵図などをもとに作業が進められ、高さ12メートルの一の門と7メートルの二の門が完成しました。
松本城の太鼓門はいわゆる桝形門で、石垣などを四角く囲い門を二重にしています。
守りを固めるのが目的で、まだ世の中が戦国だった頃に築城された松本城は大手門や黒門もこの形式でした。
落成式では陣羽織を着た来賓が門を開け、松本城鉄砲隊が祝砲を打ち鳴らしました。
お城には128年ぶりに復元された太鼓門を見ようと大勢の市民も詰めかけました。