オイルショックの影響 「標準価格」を導入(長野・1974年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1974(昭和49)年のニュースから。
この前の年の秋、第4次中東戦争が勃発したことに伴い、原油価格が大幅に値上がりしました。
この影響で日本国内でも物価が大幅に上昇、「狂乱物価」と呼ばれました。
「紙がなくなるらしい」という根拠のない噂が広まり、トイレットペーパーの買い占め騒ぎが起きます。
洗剤や調味料なども買い占めの対象となり、日常生活に欠かせないものが相次いで品薄となりました。
これを受けて政府はトイレットペーパーなどに標準価格制を導入します。
標準価格は国が設定し、これが守られない場合、政府はその価格以下で販売することを指示することができます。
この映像は長野市内で県の職員が小売店で対象品目が標準価格以下かどうかをチェックしている様子です。
こうした措置を経て狂乱物価は1974年の春先にようやく沈静化しました。