撮影当時は“県内最古” 別所線を走った電車(1980年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
雪景色の中を走る電車。
1980(昭和55)年の2月に撮影された映像です。
運行されていたのは上田交通別所線。
もともとは東京の東京急行鉄道(東急)で運行されていましたが、朝のラッシュに対応するため上田電鉄が1975(昭和50)年に借り入れました。
この車輛が製造されたのは戦後直後で、映像が撮影された時点では県内では最も古い電車だったそうです。
車内の床は木造、運転手は立ったままハンドル(マスターコントローラー)を操作しています。
車体の薄緑色は東急で使われていた時のまま。
色を塗り直す費用を節約したのかもしれません。
この映像は朝の通勤・通学の時間帯に撮影されたようで、車内も駅のホームも混雑しています。
このあとも上田交通は東急から車輛の譲渡を受け、この車輛(クハ3661)は1983(昭和58)年に廃車になりました。