高圧水で水門を解体(岡谷・1990年)

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00:01:32 1990

1990(平成2)年のニュースから。
代替わりして使われなくなった旧釜口水門の解体を取材した映像です。
といってもただの解体ではありません。
水門をブロック状に切り取り、天竜川の河床に敷き詰めて治水に再利用するというプロジェクトです。
分厚いコンクリートの塊をブロックにするため使われたのが、アブレ―シブ・ウォ―タ―ジェット(AWJ)と呼ばれる「研磨剤入り超高圧水」。
マッハ2のスピードで発射される水は、1平方センチあたり2,000㎏という圧力でコンクリートを切っていきます。
ただ高圧水が到達できるのは深さ20センチほど。
この方法だけで切断はできません。
そこで次に使われたのが「静的破砕剤」。
高圧水で開けた穴に水に浸した破砕剤を入れると時間とともに膨張し、コンクリートを切断するという仕組みです。
切断されたコンクリートのブロックは1つの重さが4.5トン。
100個ほどが治水に再利用されました。
かつては諏訪湖の水をコントロールしていた水門が、同じ水によって切断されるという何とも興味深い工事でした。

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