全国初 1泊2日の人間ドック(中野・1959年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1959(昭和34)年のニュースから。
厚生連北信総合病院でスタートした人間ドックの映像です。
(この病院では「農村人間ドック」と呼んでいました。)
日本で人間ドックが始まったのは1954(昭和29)年だとされています。
(当時の名称は「短期入院総合精密身体検査」で、なんと6日間の入院を必要としました。)
北信総合病院の人間ドックは1泊2日で受診できるのが特徴で、「厚生連方式」と呼ばれました。
1泊2日のドックを導入したのは北信総合病院が全国初だったそうです。
(NHKが番組を制作するほど話題になりました。)
全国各地で1泊2日の人間ドックを取り入れる医療機関が相次ぎ、133の病院で人間ドックが実施されたということです。
院内に貼られた受診を呼びかける紙には「高血圧による脳卒中などを防ぐため、異常を早期発見するのが目的」と書かれています。
受診者はレントゲン撮影や血圧、肺活量、視力の測定といった検査を受けています。
使われている機械は古いものの、現在と共通する検査項目も多いようです。
2月に人間ドックをスタートさせたのは、農作業が忙しくなる前に受診してほしいという意図からでした。
ちなみに人間ドックの料金は3,800円。
現在の貨幣価値に換算すると2万円ほどでした。