善光寺の正月行事を締めくくる「お駒送り」(長野・1960年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1960(昭和35)年に撮影された「善光寺のお駒送り」の映像です。
この行事は毎年2月1日に行われます。
映像の冒頭には自分の寺を出る僧侶が映っています。
善光寺の正月行事を担ういわば「当番」で、堂童子(どうどうじ)と呼ばれます。
雪が残る中、向かったのは市内の上松地区にある駒形嶽駒弓(こまがたたけこまゆみ)神社。
もともとはこの神社のご神体の木馬を暮れに善光寺に預け、正月行事が終わった後で神社に返すのが「お駒送り」だったそうです。
(今は神社の氏子が門松を善光寺に寄進しています。)
善光寺の一行は正月飾りなどを持参。
神社の境内では神主が祝詞を捧げ、お坊さんは念仏を唱えるなど、神道と仏教が一体となったような行事ですね。
持参した正月飾りなどはその場でお焚き上げされます。
どんど焼きのような意味合いなのでしょう。
この行事で善光寺の正月が締めくくられます。